日本独特のAA文化

よく、世界に発信する日本の文化として、アニメが取り上げられています。
確かに世界中で人気のある作品も多く、日本の売りだと言えると思います。
それと関連して、自分は日本のIT文化の代表はAA(アスキーアート)ではないかと。

AA(アスキーアート)というのは、文字や記号でイラストを表現する方法で、ネット掲示板や若者のメールなどでよく使われています。
簡単なものは顔だけを表現しているが、もっと複雑にキャラクターを表しているものもあります。有名な所では「モナー」「ギコ猫」「やる夫」「やらない夫」などですが、記号だけでよくあれだけ表情や動きを表現できるものだと常日頃から感心しています。
他にも、細かい漢字や記号でアニメキャラのイラストを表現することもできるのです。

日本でAAが広く使われているのには、日本語仕様のパソコンで全角文字が使えることが大きいでしょう。
日本語では、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、記号など様々な文字を使用できる。使用できる文字が多いと、細かいラインや陰影をつけるにも好都合なのです。

さらに、同時に日本人独特の絵心といった要素も大きいと思います。
例えば「(^o^)ノシ」。この「ノシ」は実は手を振っている描写なのです。
ノとシの長い棒は動いている腕、シの二本線は動きを表す線になっています。
こういう表現が分かる感覚というのは、実は世界でもこの国くらいじゃないでしょうか。

海外にもAAはあるが、全く絵心が感じられないものばかり・・・・。
日本には他にすぐれたIT技術も多いが、こういう独特な文化も見逃せないと思うのは私だけではないはずです。